東日本大震災によせて




現地で学び、関西で活かしていく。
ワカモノヂカラプロジェクト ディレクター 菅野将志さん



― 活動について教えて頂けますか?

「NPO法人 生涯学習サポート兵庫 遊びクリエーター」という肩書きのもと活動をしています。元々は子どもを対象としてキャンプの野外体験活動をしながら、遊びを通して子供達が色んな学び、気づきを出来たらいいなというのがスタートで、同時に大人にも必要な余暇活動、遊びを通して地域が繋がればいいな、という思いで体験活動をやっています。

― キャンプの野外活動に参加している年齢層は?

大人と子どもの間にリーダーといわれている学生がいます。例えば子ども50人のキャンプだったら、12、3人の学生が入ります。

― ワカモノヂカラプロジェクト発足のきっかけを教えて下さい。

キャンプに来ていたリーダー達が、東日本大震災発生時に丁度打ち上げで集まっていて、皆で何か出来ないか話し合ったのがきっかけです。その時はこれをしようとか答えが出ませんでしたが、日がたつにつれて学生たちが何かしたい、できるのではないかということではじまりました。(古着や古本、CDを売ってお金に変えて送る 等)
また、当時僕の同僚の同級生で、宮城で活動(不登校の生徒支援、災害支援等)されている方がいて、震災発生後関西から何かできることはない?とやりとりをしていたら、ボランティアに来て欲しい、若い力を送って欲しいというのがきっかけで動き出しました。
震災発生後、最初の夏休みに若者(学生、夏休みで時間も力もある子達)を対象にし、バスを6便出して、その時に来た子どもが現在ワカモノヂカラの中心となって活動しています。この活動を通して学生達が何か学業以外の事でプラスになることができたらいいのかな、とその頃から思っていました。行っただけで終わりというのはなしにしよう、事前研修(持ち物、被災地の写真を見る等、言動、ワーク等)+行った後に僕達が出来る事は何だろうな、と考える振り返り(事後研修)もいれたプログラムを作りました。その事後研修の中で関西からまた出来ることを続けていこうという声があがって活動を継続している子達がいます。(東北で作っているミサンガを関西で販売する、報告会、支援団体の活動報告会等フォーラムを開催する等)
また、1年くらい前からサンデーロボットという活動もあり、関西に避難されている方(母子避難が多い)を対象に日曜日のおもちゃになろうという意味ではじめました。本来なら子供達は日曜日お父さんが遊んでくれるのに、年に1、2回しかあえないお父さんの代わりになってもらえないか、という実際に関西に避難されている方の要望からはじめたのがきっかけです。
向こうに行って支援活動終わりだけではなく、継続した活動が求められるのではないかということで、一歩ずつ歩いて行けるスピードで長く継続できる様に「アンダンテ」というコンセプトを打ち出しています。

― 防災に関する活動はどういったことをされているんですか?

公民館、小学校等に行って防災教育の話をしています。東日本大震災の活動もふまえて、(対象が子供なら)防災グッズの確認や、実際に作ってみたり、向こうの教訓をこちらに持って帰ってきて、いつおこるかわからない災害に備える授業をしています。
学生たち自身も防災パークという、防災の事もこっちでやっていこうという動きもあり、子供達を対象に遊びながら、体験しながら防災を学習していこうと計画をしています。(3/9開催予定)
またこの前も避難所体験プログラムという、公民館で電気、水を止め、限られた支援物資の中でどう過ごすか?という体験プログラムを実施しました。
防災と東北支援はどんな形でもいいので間違いなく続けていきたいと思っています。

― 現地に行ったことのない学生さんに対して何かメッセージはありますか?

言葉では語りつくせないし、語った所で100%は伝わらないし伝わり方によって違うと思うので、まずは一度足を運んでみたらいいと思います。また、被災地のマイナスイメージを取り除くために(現地のラジオパーソナリティが言っていたのですが)「被災地」と呼ぶのではなく、「復興地」と呼ぼうと伝えています。向こうで見たことを防災に繋げて欲しいと思っています。




菅野将志さん 36歳
NPO法人生涯学習サポート兵庫。ワカモノヂカラプロジェクトディレクター。遊びクリエーターの肩書を持ち、キャンプなどの遊びを通して子ども達の学びや気づきを促進するだけでなく、地域を繋げるため大人向けの体験活動も企画している。

【リンク】
ワカモノヂカラプロジェクト






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